英語学習のポイント

小学校の英語の文法はこれだけは覚えておこう

小学生で英語学習が必修化されると、少しでも早い段階で正確に英文法を理解しておく必要があります。その点を踏まえて、英文法の理解において特に重要だと思われる点を、英語が(国語の文法が)苦手な子でも理解してもらえるようにお伝えします。

最初に触れる英語はフレーズ

多くの学校や学習塾において、英語を学習し始めようという生徒に対しては、まず「楽しく英語のフレーズを発音しながら覚えよう」という授業が行われます。

イラストなどの視覚的なツールを利用し、「Good morning.」や「Thank you.」「How are you?」などのフレーズを学習していきます。まずは英語のフレーズを楽しく話しながら、「英語は楽しいぞ♪」という思いを子ども達に認識してもらうのが重要なのです。

さて、今挙げた三つのフレーズの中で、多くの英文構造における最重要事項とも言える要素が含まれたものがあります。それは、「主語」と「動詞」が含まれた「How are you?」です。

英文法理解の根幹をなす主語と動詞

簡単な応答文などの一部例外を除いて、多くの英文は主語と動詞が基本となってつくられています。ちなみに、先ほどの「How are you?」でしたら、主語は「you」、動詞は「are」です。

多くの英文の根幹をなす主語と動詞の理解のポイントを、以下に整理してみたいと思います。

英語の文の主人公?!

小学校の国語の授業では、主語は「(~)は、(~)が、にあたるところ」というのが一般的な教え方です。

ではそれを踏まえて、先ほどの「How are you?」を考えてみましょう。日本語では「調子はどうですか?」というのが無難な日本語訳でしょうか。さて、この訳の中に、「(~)は」にあたる語があるでしょうか?国語的な主語の理解をしていると、「調子はどうですか?」の中に主語を見出すのが難しくなります

私は、英語における主語を「その文の主人公(主役)にあたる語」という説明で伝えていました。文の(主)人公を示す(語)だから(主語)です。「その文で何かをしている、主役となるヒトや動物、それが主語。主人公がいなくなったら文が成立しなくなるからとても大事な存在なんだよ」といった感じです。これくらいのゆるい伝え方が、小学生くらいの年齢の子たちに割と効果ありだった、と記憶しています。

英語の動詞「最後の一文字をのばすと…」

では、主人公にあたる語を認識したら、今度はその主人公が「何をするのか」が大事になってきます。この主人公の動作を表すのが動詞です。

「動詞」という漢字から想像するように、基本的には動きを伴う語です。「I run.」の「run」、「You play soccer in a schoolyard.」の「play」などは、まさに動詞らしい動詞です。また、心の動きを表す動詞もあります。「like」「love」などはその類(=状態動詞)で、こちらは先の動作動詞より動詞っぽさはやや薄れてきます。

動詞の理解に苦しむ生徒に対しては、私は「最後の一文字をのばすとウ音になるやつが動詞」と、かなりかみ砕いで説明していました。「走る~~」「(サッカーを)する~~」といった感じで‘る’をのばし続けて発声すると、いずれも「ウ」の音になります。

そこで「好き(like)はのばしてもウにはならないよ?」と生徒に聞かれました。「じゃあ、好き、じゃなくて、好む、って訳したらどう?」と応答したら、「あ~、ねるほどねっ♪」と納得してくれました。

過去形が入ってくると、この「のばすと‘ウ’になるルール」は使えなくなりますが、英語学習開始の初期段階で動詞を認知するためには、一つの方法として有効だと思います。

やっかいなbe動詞

動詞の理解において、最もやっかいなのは「How are you?」でも出てきた、areやam、isなどのbe動詞です。動いている感じが一切ないので、最も動詞らしくない動詞とも言えます。

be動詞の理解に際して、私はあえて、be動詞を抜いたダメな文を最初に示しました。以下がその時の私の説明です。

「I happy.」だと「私、幸せ」…何かちょっと変な感じしない?だったら、「私は幸せです」とか「私は幸せだ」の方が、文として普通だと思わない?この「~は…です」「~は…だ」をつくるための動詞のことをbe動詞と言う。be動詞そのものに「走る」とか「好む」みたいな意味は無いんだけど、文の主人公(=主語)のことをきちんと説明するために、be動詞は絶対必要なんだ。

動詞が無いと多くの英文が成立しない、という前提を用いた上での説明です。実は私自身、中学生のとき、「It is sunny.」の未来形「It will be sunny.」における「be」の存在を全く理解できずに、英語の成績が急降下をたどった経験があります。

「英文の中には絶対と言って良いほど動詞が必要!」…この認識さえあったなら、私の中学2年生時の英語の定期テストの得点は、クラス平均を下回らずに済んだはずです。

主語と動詞を軸に

動詞の後にくる目的語(上記の文における「soccer」)、場所や場所を示す補語(上記の文におけるin a schoolyard(=校庭で))、動詞に意味的な味付けをする助動詞(上記の文における「will」)などは、文法的にはあくまでも主語と動詞のオマケ的な存在です。

まずはオマケに着眼する前に、英文本体の核をなす主語と述語の認知が、英文法理解にとって必須だと思います。