英語学習おススメ方法

子どもの英語力を伸ばす為に親は何をすればいい?

いよいよ小学校での英語学習の義務化が間近に迫り、各家庭での英語教育も今までより熱をおびてくると思います。

では、家庭に英語を学習する子どもたちに対して、どのような形でサポートしてあげるのが良いのでしょうか。

英単語はポケモン?!

私が小学生のころ、当時から人気だったポケモン(ポケットモンスター)は、全部で150種類ほどでした。

しかし、私も、そして私の周りの友人たちも、ポケモンのゲーム購入後わずか数週間で、各ポケモンの名前や各ポケモンのタイプ、技に至るまで完璧に覚えていました。

理由は単純ですね。「強烈に興味を持てたから」からだと思います。2018年現在、ポケモンの総数は800を超えるとのこと、ほとんど覚えている子も結構いるでしょうね。

一方、学習指導要領で小学生のうちに学ぶべき英単語の数は600~700と言われています。

どんな子どもも、何かに興味を抱き、何かに没頭できる能力を持っているわけです。

英語の先生が言うコト、ご両親が言うべきではないコト

さて、英語に興味を持つことのメリットを何となく示唆した上で、その興味を無くさないための、英語の先生たちの何気ないけど大切な心掛けを、私なりの観点で着目したいと思います。

私にとっての英語学習の黎明期であった中学1年生当時、中学校の先生も、塾の先生も、しきりに「英語はそんなに難しくないよ~」「日本語にはひらがなとか漢字とかたくさんあるけど、英語にはアルファベット26個しか無いよ~」といった感じで、とにかく「英語の学習ハードルを下げる」フレーズを多用していたような気がします。

もちろん、小文字のbとdの向きの注意等、間違えやすいポイントは指摘してくれました。それも生徒たちに英語に興味を持ち続けてもらいたいという意図があってか、とにかくポジティブに鼓舞し続けてくれました。

私は、学生時代勉強が苦手だった両親から、「英語って難しいから、中学入ったら頑張って勉強しなよ~」と言われていたので、英語に対してかなり身構えて学習し始めていました。

ところが、いざ学習し始めてから少し経つと、想像していたほどの難しさが無いことに気付いたのです。

英語の学習の初期段階において、気持ちの持ち方は英語に対する興味と強く結び付いているように思えます。実際、学校等で学び始めのころの英語は易しく、テストでもみんな一緒に高得点が取れるものです。

その点において、中学校や塾の先生の「英語学習に対してのポジティブなフレーズ」は、英語学習初期の子どもたちにとって重要なものだと感じます。

興味は武器に変わる

以前学習塾に勤めていたときのこと、あまり学校での成績が芳しくない小学5年生の女の子が、「私、英語の勉強がしたい!」と私に言ってきたことがありました。ただ、学校での成績があまり良くない現状から、ご両親には反対されたようでした。

「何で英語やりたいと思った?」と聞くと、「ジャスティンビーバーが好きで、曲もカッコいいけど、歌ってる意味が分かったらもっと楽しくなれそうだから」と彼女が即答したので、即日私は彼女のご両親に「週1回、1コマで良いので彼女に英語をやらせてあげて欲しい」と電話で懇願しました。

これこそ英語学習への強烈な興味です。彼女は他の教科は平均かそれ以下でしたが、英語だけは小6半ばにして英検5級(中1レベル)に合格するまでになりました。中学校に入っても、彼女にとって英語は大きな武器となり続けるでしょう。

英語への興味の持ち方、持たせ方

英語に対してポジティブに、興味を持つためには様々な方法があると思います。上記の生徒のように、好きな洋楽のアーティストが英語学習の源になる人は、結構多くいると思います。初期段階では、英語で翻訳された絵本も効果的だと思います。

最近は名作とよばれる絵本の英語翻訳版が多く発売されているので、それらを買い与えるのも良いかもしれません。さらに、絵本に目を通してもらって、「あ、この英単語、学校で習った」というのが出てきたら最高です。

出来るなら、お子さん本人に英語の絵本の読み聞かせをしてもらいましょう。人間は他者に何かを伝えたり、説明する時に、発している言葉が知識として定着していくと言われています。

あと、ビジュアル的なもので興味を抱かせるなら、アニメの英語版を見せるのも良いかもしれません。英語版の絵本やアニメなど、今の子どもたちは英語学習用のコンテンツに恵まれていますので、積極的に活用しましょう。

これは本当に何気ないことなのですが、親子の会話の中にサラッと英語が入るのも、地味に効果があると私は考えています。私の母は、最終学歴が中卒で英語力は皆無ですが、何故か「Thank you」「Welcome」「I see」「I don’t know」を多用していました、未だに理由は不明です。しかし、母の発する何気ない「英語の音」が、絶対にどこかで私の英語学習に結び付いたような気がしているんです。

それでも興味を持てない場合は

英語に興味を持てない子ども、必ずいると思います。そんな時は、「今日学校の英語の授業でどんなこと勉強したの?」と、親側が興味を持って聞いてあげましょう。

そして、「おぉ、すごいじゃん!」と、どんな小さな成果でも褒めてあげましょう。本人に興味が無ければ、周りは焦らず少しずつ育てていけば良いと思います。