英語学習おススメ方法

小学生の簡単な英単語の覚え方~効果的なイラストを使った覚え方の一例~

小学生が英語に触れ始めて、英単語を覚えようとする時に、どのような方法が効果的なのでしょうか。

英単語は単に書かせるだけでは、中々覚えられません。そこで、小学生が効果的な英単語の覚え方を紹介します。

英単語の認識は耳から

赤ちゃんが初めて単語のようなものを発した時の、ご家族の喜びは非常に大きいものだと思われます。いわゆる喃語とよばれる事象です。

その後、周囲の単語を耳にし始め、「パパ」「ママ」などの短い単語を発するようになります。どんな人も、最初は、耳にしたものを口で発して、単語として意味を付随させて認知していくものです。

年齢はだいぶ上がりますが、初めて英語に触れる小学生も、状況としては同様で、まずは耳で「英語の単語らしきモノ」に慣れていくのです。

自分の話で恐縮ですが、私が3歳くらいの頃、母と散歩をしていたときの話です。その途中、外国人が池の中の鯉を見て話しているのを見た後、私は母に向かって「ヲタ!ヲタ!」と連呼していたそうです。

推測ですが、外国人が話していたであろう「… carps in the water.」の「water」が私の耳に残り、それを単語として発していたのでしょう。

小学生もたくさんの英単語を知っている

「英単語の暗記」と気構えてしまうとハードルが上がりますが、普通に暮らしていれば、実はもうすでに英単語を耳にし、何気なく発しているのです。

「アップルジュース」「バッグ」「サッカー」等、英語の塾に通わずとも、もうすでに英単語が生活の中に溢れているのです。

それは、きちんと「耳で聞いて、その語が指すモノのイメージが出来ている」からです。「アップル」と聞いて、きちんと「リンゴ」が想像できているのです。

そこで、その理論を少し逆手にとって、何か写真や実物を見せて、勝ち気な子に対しては「これ英語で何て言うか分かるよね?」と、ちょっと試す感じで聞いてあげましょう。さほどグイグイ来ない子に対しては「これ英語で何て言うか知ってる?」と、少しこちらが困り顔で聞いてあげてみて下さい。

聞く側は、ちゃんと答えを英語で言えるようにしておきましょう。小学校や、もし通っているのであれば塾のテキストでも構わないです。その「モノ」を見て、英語で答えられたら、英単語の暗記の核になる部分は体得したと言っても過言ではないと思います。私も小学生くらいになり、ようやく「ヲタ」が「水」を意味することを学びました。

またイラストや写真が描かれた英単語カードを使うのも簡単な方法です。

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小学生が英単語の綴りを覚える際の壁

ここまで、とにかく「英語学習時の初期は、音で英単語を認識してほしい」と主張してきましたが、それには訳があり、日本の現状の英語教育のライティング主義にも少し関連することです。

日本の英語の到達度を図る際のテストは、ほとんどがライティングやリーディングです。もちろん、ライティングやリーディングは大切です。

しかし、最初にアルファベットを書く練習をする際、「a」は「エイ」と発音する、という指導の仕方が多いと思います。それを踏襲して、数字の「8(eight)」を「ato」や「aght」と書く生徒が数名いました。

これは以前勤めていた学習塾での話ですが、まじめな子ほど、<「a」=「エイ」と発音する>というルールに従って英単語を書こうとします。また、このような子は、「apple」の発音が「エイプル」、「water」の発音が「ウェイター」になったりします。

アルファベットの発音と、英単語の綴り方が完全に一致していないことは、かつての中学1年時の自分も苦しみました。中学1年生でも苦しむのですから、小学生も同様でしょう。

ある日、「学校で英語の単語テストがあって、ちゃんと書けなくて全然点数取れなくて、英語嫌いになりそう」と落ち込みながら塾に登校してきた小学5年生の女の子がいました。小学生段階で英語に苦手意識を持ってしまうのは、実に良くない状況です。

私は、「○○さん、ちゃんと発音は出来てるんだから、そんなに落ち込む必要無いよ♪発音が出来れば、書くのは後から慣れてくるから大丈夫。英語を書けるだけじゃ、外国の人とお話しできないだろう?発音できることの方が大事だ」と話して、彼女の英語の対する苦手意識を必死に取り除きました。

英単語の綴りが覚えられず、単語テストで点数が取れず、相当な初期段階で英語嫌いになる子は、割と一定数存在します。そんな子に対しては、「ちゃんと発音が出来ていれば大丈夫」と言って、安心してあげて欲しいです。リンゴの写真を見せて、「アップル」と答える、これがリンゴ以外のいろいろなモノに対しても同様に出来ていれば、まずはそれで良いのです。

英単語をたくさん発音できることを楽しく

英語のリスニングが苦手な人の特徴に、「一旦日本語に変換する」というものがあります。

リスニングが出来る人は、例えば「アップル」という音を聞いたら、「リンゴ」という日本語に変換することなく、直接「リンゴ」の画像を頭に浮かべます小学生の段階で、画像や映像を見て、即座に英単語で発音出来れば、その後のリスニング力の基礎固めにもなります。

一つでも多くの英単語、この文章中では名詞が中心でしたが、動詞でも、形容詞でも、どのような品詞でも構わないです。

沸きたてのお風呂に入る時、ウケ狙いも込みで「Hot!」と発音したら、少なくてもその子は英語に対して良い接し方をしていると見てあげたいです。画像・映像を見て、たくさん英単語を発音できれば、綴りは後から付いてきます。

たくさん英単語を発音できることは、英単語定着への重要なステップとも言えます。

日本語から英語を変換する練習ではなく、写真や動画から英単語を覚えるのが、英単語を覚える近道‼