雑記

御所浦島で化石発掘をしてきた〜子供が楽しめる1日恐竜体験〜

恐竜の展示や化石発掘が出来る有名な場所として福井県があります。恐竜好きは、一度は行ってみたい聖地の一つですね。他にも恐竜の展示がしてある博物館や化石発掘が出来るスポットは全国にたくさんあります。

最近だと北海道のむかわ町でしょうか。ここではむかわ竜で有名になりましたね。関東だと神流町恐竜センターなどもおすすめです。

ただマイナーだけど恐竜好きにオススメの場所が全国にはいくつかあります。その一つにあげたいのが熊本県の天草市にある御所浦島です。子供と二人で訪れてみたのですが、小さい島だけど恐竜について学べ、子供が楽しめる島でした。

御所浦島とは

御所浦島は熊本県天草市にある恐竜で有名な小さな島です。電車では行けず、原則として車と船(フェリー)で行かないといけません。熊本空港からは車で2時間かからないぐらいの立地ですね。

位置は上天草の下側にあります。私が行ったときは、天草市の棚底港から船で行きましたが、他にも三角港や大道港などいくつからか船が出ています。船と島については下の地図がわかりやすいです。

出典:天草市立御所浦白亜紀資料館パンフレット

車で行くなら棚底港はカーフェリーが出ていますし、1日200円の広大なコインパーキングがあるので、非常に便利です。また現地ではレンタカーやレンタサイクルが借りられるので、棚底港で車を置いていったほうが御所浦島では便利でしたね。

なぜならカーフェリーもあまり便数がないので、普通の船のほうが行動はしやすいのもあります。

御所浦島の魅力

御所浦島の魅力や観光スポットは、恐竜の資料館「天草市立御所浦白亜紀資料館」、予約なしで出来る化石発掘、アンモナイトや島の各地で白亜紀の地層や恐竜のモニュメントがあることです。

特に化石発掘は、恐竜展示がある博物館や資料館では行われていることが多いですが、化石発掘は予約制で中々予約する事ができないことも多いです。しかし御所浦島では予約なしでほぼ確実に化石発掘ができます。

御所浦の白亜紀資料館

天草市立御所浦白亜紀資料館は、御所浦島の御所浦港を降りてすぐ右手にあります。ここでは御所浦で見つかった日本最大級の大型肉食恐竜の歯や天草市で見つかった化石の展示がされています。

この写真にある恐竜の模型は表からだけではなく、裏(首)側からも見てみるとリアルに作られていたり、また恐竜の足跡などもあります。

白亜紀資料館や非常に小さな建物で、イメージ的には地域の公民館に資料館がくっついている感じです。でも小さくとも展示は盛りだくさんです。資料館ですので、中にはミュージアムショップや売店はありませんが、恐竜の足跡の化石なども展示され、恐竜好きの子供なら1〜2時間ぐらい見て回るのにかかりましたね。

白亜紀資料館はこれから建て替えがされ、令和5年度に再オープンするそうですので、いつから閉館するかは公式サイトでかならず確認してください。

御所浦島の魅力「化石見学や発掘が出来る」

御所浦島では島のいたるところで化石を見ることができます。例えば九州最大のアンモナイトが見られるアンモナイト館ですね。地層に埋まっている巨大なアンモナイトの化石をみることができます。

またニガキ化石公園では化石がそのまま展示されていたりしますし、ちょっと歩くとアンモナイト化石層などもあります。

御所浦島では決められた場所でしか化石発掘ができません。原則として化石発掘が出来るのは定められた白亜紀資料館近くにあるトリゴニア砂岩化石採集場のみとなります。

島内は御所浦ネットの観光マップもありますが、白亜紀資料館でパンフレットをもらい、港前にある「しおさい館」で自転車を借りると色々と見て回れます。

化石発掘の注意点

化石発掘は白亜紀資料館からハンマーを借りて決められた場所で取ることになります。私が行ったときは化石ツアーで行ったので別の場所で特別に採掘できましたが、こんなのが見つかりました。

ただどれが化石かは、化石発掘初心者が知識なしに行くとわからないので、化石発掘の方法は事前に調べるか、白亜紀資料館で資料をもらったり、アドバイスをもらいましょう。場合によっては化石発掘後に学芸員の方々になんの化石かのアドバイスをもらうこともできます。

また化石を見つける際のポイントで教えてもらったのはこのようなものがあります。

  • 石をよく観察する
  • 石を割る前に、石のまわり全部をよく見る
  • 穴があったり、模様があったらそこを割らないようにまわりを割ってみる

石の中に黒っぽいのがあったら、化石の可能性が高いので、それを注意してよく見てみましょうね。

御所浦の観光は何がある?

御所浦では、化石以外に442メートルの山頂からの展望も素晴らしいです。また島内には恐竜オブジェがいくつもあり、自転車で回りながら探してみることもオススメです。

またいろんな所を見て回るなら、化石発掘のクルージングなどを使うのもいいですね。自分は島で行われた化石発掘ツアーに参加して、島内をみてまわりました。

アンモナイト館

先程も紹介しましたが、牧島の長浦地区にあるアンモナイト館でアンモナイト化石が地層に入った状態で保存されています。

建物は小さいですが、特徴的な建物なので行けばすぐに分かります。また近くの黒っぽい地層は白亜紀の地層ですので、まわりも見てみるといいですね。

貴重なチョウの生息地

アンモナイト館の近くには、希少なクロシバメシジミの生息地です。この蝶は貴重なツメレンゲが生えており、そこにチョウが生息しています。ツメレンゲは下の写真のような植物です。

アンモナイト館数十メートル手前にツメレンゲやチョウの解説の看板がたっていますので見逃さないようにしましょう。

お昼はどうすればいい?

島内には食堂が少しありますし、港前にあるしおさい館では軽食などを売っていることもあります。ただ心配であれば、食料は少し持っていったほうがいいです。特に観光で島内をまわるときは殆どお店がないので、飲み物も食べ物も困るかもしれません。

コンビニは天草で買い物をしてから、御所浦島にわたったほうが無難です。ただ棚底港近くにはコンビニではなく、小さいスーパーがあるだけです。

御所浦での宿泊や旅館

御所浦島では民宿が多く、じゃらんなどでは予約する事ができません。直接電話予約をする必要があります。民宿の一覧は御所浦ネットにあります。

自分は熊本空港から直接天草にいき、天草観光をするため棚底港の民宿に泊まりました。島に渡る前の行動で天草か御所浦に泊まるかを決めましょう。