英語学習おススメ方法

自分の意見を持った子供を育てる為に欧米での教育方法の「Show and tell」にチャレンジ!

英語を勉強するために、親が出来る効果的な学びの方法として欧米で取りいれられている教育方法、「Show and tell」をやってみましょう。

お気に入りのおもちゃや思い出の写真などを子供たちが持参し、他の子達に見せ(=Show)、持って来た物について発表してします(=Tell)。発表を聞いた他の子は発表者に質問し、発表者はその質問に答えます。

今回はシャイな子こそ、ぜひ挑戦してほしいShow and tellについてご紹介します。

Show and tellのやり方

一対一だと話せるけど、複数人になると中々発言が出来なくなってしまうというシャイなお子さんであれば、家族や親しい友人など少人数からShow and tellに挑戦してみましょう。

テーマは何でもOKです。例えば、「私のお気に入りの帽子」がテーマだったとします。

① どんな物を持って来たか最初に説明する。

  発表者: This is my favorite cap. I like this baseball team.
(これは僕のお気に入りの野球帽です。この野球チームが好きなんだ。)

② 他の子は発表者に質問し、発表者が答える。

Aさん: When did you get it?
(いつその帽子を手に入れたの?)

発表者: My dad bought this for me when we went to the baseball stadium.
In that day, my favorite team won!(野球場に行った時にお父さんが買ってくれた。その日、お気に入りのチームが勝ったんだよ。)

Bさん: Do you wear it every day?
(その帽子、毎日被っているの?)

発表者: No, not every day. I wear this when I play the baseball.
(いや、毎日じゃないよ。野球をする時に被るんだよ。)

③ 質問がもっとあるか聞いてみる。

発表者: Is there any more question?
(他にもっと質問はある?)

A&Bさん: No.

④ お礼を言う。

A&Bさん:Thank you ○○(発表者の名前)!
(ありがとう、○○君!)

Show and tellの時間では、文法が少し間違っていても神経質になる事はありません。楽しみながら、どんどん発言して意見を交換する練習をしましょう。

発表者は人前で発言する事に慣れる・時間内に話す・分かりやすい言葉とスピードで相手に伝える・質問に対して適切に答える事を学び、聞いている側も、相手の話を注意して聞く・適切な質問する事を学びます。

これは今後の学校や社会では欠かせない能力や知識ですよね。また自分が好きな物を説明する事によって、なぜ好きなのか?など、物事を深く考えるきっかけにもなります。

個のアメリカ、和の日本について

アメリカの方々と話していると、“自己主張をする”方々がとても多い事に驚きます。言葉と態度で自分がどう考えているかを分かりやすく相手に伝える文化です。英語と言う言葉自体も「誰が」「何をした」という結論から話しますし、ボディランゲージも大きいです。

逆に、日本は和を重んじる傾向があります。協調性を大切にします。「察する」「あ、うんの呼吸」「空気を読む」などという表現が多い事からも分かるように、言葉や態度に出さなくても相手の感情を読み取る事が美徳とされています。

その為、自分の考えをストレートに相手に伝えたり、自己主張をしたりする事が苦手だと感じてしまう方も多いかもしれません。

ひとつ、私の経験から例を挙げてみます。私が学生の頃レストランでアルバイトをしていた時に、欧米人の同僚がいました。店主は職人気質で、あまり部下に指示をだしません。私達日本人スタッフは、店内の混み具合やコックが調理するスピードなど、その日の状況を見ながら判断し、暗黙の了解で仕事の割り当てや順番を変えていました。

しかし、その欧米人は最初の研修で言われた仕事の順番を変える事はしませんでした。満席の忙しい時に店主が「そんな事は後でいいから、先に○○をやって!」とその外国人スタッフに強く言いました。

外国人スタッフは驚いたような顔をしましたが、言われた通りにしました。別の日、外国人スタッフは「そんな事はいい」と言われた、いつも先にやっていた仕事を後回しにしていました。すると店主がそれを見て、「なんでまだ○○をやっていないの?」と指摘しました。外国人スタッフは不満そうに「あなたが昨日、そんな事は後でやれと言ったからそうしました。」と返しました。

店主は口答えをされた気分になってしまったのか、不機嫌になってしまいました。外国人スタッフは、なぜ店主が不機嫌になってしまったのか分からないといった様子でした。店主・外国人スタッフの双方がどちらも相手の文化を理解していなかったという部分から起こった出来事だと思います。どちらが間違っているという訳ではありません。

自己主張する事・自身の意見をストレートに伝えるという事は、相手の傷つく事を言っていいという事ではありません。どの国・どの年齢の相手であっても、自身の意見を大切にしながら相手に考えを押し付けず、相手の考えも尊重し接するという気持ちを持つ。相手の感情を察しつつ、相手には分かりやすく言葉で伝えられる事が出来れば、日本人として国際的な人材に近づけるのではないかと思います。