子供の英語教育

英語の勉強は幼児からするべき?~小さいうちから英語を学ぶ問題点と効果的な英語学習のポイント~

政府は目指すべき未来の社会として、Society5.0を提唱しています。これは経済が発展し社会的課題の解決していく新たな社会を意味しています。

今はグローバル化がすすんでいますが、これが意味するところは様々な面で国際的な競争も激しくなると予想されています。

<参考リンク>Society5.0について
https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html

グローバル化がすすむとどうなるかが分からないのが語学、特に英語の問題です。グローバル化に備え、英語を話せるようにしたいと考える親もいるでしょう。

さらに今の親世代の英語の勉強は中学校から始まったと思います。しかし、今の子供たちは2020年から小学校中学年でコミュニケーションを重視する外国語活動、小学校高学年で「聞く話す」に加えた「読み書き」を行う英語の授業が始まります。前者は活動なので成績はつかないですが、高学年は英語の科目なので成績がつきますね。

幼児に英語教育は必要なのか

英語の勉強の時にどれぐらい勉強すればいいのかといった点でよく言われるのは、英語が話せるようになるには2000時間以上が必要という事です。

また英語を話せるようになるには、子どもが日本語を覚えるように早ければいいという意見も見かけます。その為か教育熱心の家庭だと小さいうちからコツコツと乳児や幼児向けの英語教材を買い、英語を勉強させている家族もいるでしょう。

最近は英語で保育をする認可外保育園もありますので、お金さえあれば親が英語を話せなくても何とかなりますね。ただ完全英語の保育施設は月に十数万以上はかかることもあります。

ただ小さい内から英語を学ぶのもデメリットがあります。例えばある保育士の方と話をした際に、英語をあまりに早く勉強し始め、英語では話が出来るけど日本語で保育士や同年代の子供達とコミュニケーションがとりにくい幼児がいたそうです。

その保育園が英語教育に特化した保育施設であれば分かりますが、通常の保育園の話ですのでまわりに英語を話せる人はほとんどいません。

英語を話したい、早くから英才教育をしたいという親の気持ちは分かりますが、子どもが育つ環境が日本語であれば、日本語がある程度を修得できてからでないと、友達とも交流ができずに孤立してしまう危険があります。

親として注意しないといけないのは、英語学習の環境や小さいうちから英語を学ばせる問題点を想定しながら、何歳から英語学習を始めるがいいかを判断する必要があります。

なお、我が家ではゆっくしとしたペースですが幼稚園年長から英語学習をはじめ、小学校1年生で英検5級に合格し、小学校卒業までに英検3級を目指しています。

英語学習は何歳から、どういう勉強からしたらいいのか

英語学習を始める年齢としていいのは何歳からでしょうか。人によって考えは違いますが「1歳から」や「3歳から」というのもよく聞きます。

ただ子どもに日常でどのような(どの程度の)英語の環境を用意できるのか、子どもの属する社会では言語に不自由はないかを想定しながら英語学習の時期を決定していく必要があるでしょう。

例えば英会話スクールでは4歳ぐらいから幼児用クラスがあり、楽しみながら英語学習を受けられるようにしている所もあります。ただ英語スクールによって、英語を親しむことを主な目的としている所、英検合格を目的としている所もあるので、小学校になったらどういう雰囲気かも聞いておくことが大事です。

英語学習は子供の好きなものを結び付けよう

子供が小さい時に無理やり英語を学ばせるのは、子供も親も大変でも苦痛です。また英語に好奇心をもたせるのも中々難しいです。そこで子どもの好きなものに英語をそっと添えていくように勉強するのが幼児期は効果的です。

例えば、男の子で電車や恐竜が好きであれば、簡単な恐竜の英語の絵本やお話を読んでみるといった方法、子供の好きな物のイラストと英単語を結びつけて単語帳にしてゲーム形式で遊ぶといった勉強もあります。